[2002.11.28]
  不審と不信の合併劇


 ▼「新しいイノベーションを起こす最短距離」和田氏(GAMESPOT JAPAN)
  http://www.zdnet.co.jp/gamespot/gsnews/0211/26/news06.html


 1+1は2以上にもなるし,0以下にもなる。引き算や割り算以上に,足し算は難しい。社会はそういうものだ。

 スクウェア社エニックス社の2社が合併に関する記者会見を行った。この合併はエニックス会長がスクウェア側に持ちかける形で実現。懸念される企業カルチャーの違いについては,違いがあるからの合併,と不安を一蹴した。事実上,世界最大級のゲームメーカーになるだけに動向が注目される。

 セガのハードウェア撤退から早幾年,突破口のないような不況に大きく落ち込むゲーム業界を象徴するかのような合併。ナムコとの3社提携があった両社だけど,合併まで行き着くという見通しは立てにくかった。スクウェアにとっては映画の失敗による業績不振が続いていた最中,今回の合併でそれを払拭できれば願ったり叶ったりだろうが…。

 合併発表までに両社の株価が上がり続けているのには,インサイダー取引などの大きな不審の目が向けられている。エニックス株は発表までに4日連続,スクウェア株は10日連続上昇している。そして,ゲームファンにとっては両社のゲームを知っていれば知っているほど,この合併への不信感は強い。両社のゲームに対するスタンスも含めて,簡単に一蹴できるような違いですむとは誰も思っていない。ネットワークゲームに多大な資金を投入できる大企業が生まれるのは喜ばしいが,話は,それだけではすまない,悪影響の方が強まることも覚悟した方がいいかもしれない。


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